■吉野くずは山野に自生する葛「マメ科」の根から取り出した澱粉で、吉野の国栖村(くすむら)から産するのでこの名がついたといわれています。昔から消化がよく、栄養豊富な滋養食として重宝されてきました。<BR>
■梅肉と醤油を加えて料理した梅醤葛湯や、さらにそれに熱い番茶を
加えた葛梅醤番茶などにして飲食すると体が暖まりおいしくいただ
けます。<BR>
■「吉野くず」の使い方<BR>
・くず湯:
くず粉小さじ1~2杯をコーヒーカップに入れ、少量の水でよく溶かし、
かきまわしながら熱湯を注ぎ、透明になったら出来上がり。これに醤油
か黒ミツ等で味付けしていただきます。<BR>
・くずねり:
くず粉1・水4~5の割合でよく溶かし、中火にかけて鍋底に気を付け
ながらかきまわし、煮立ってきたら弱火にしてよくねります。これに醤
油などを加えて食べるか、または、熱いうちに大さじですくい取り、冷
水の中に落とし、冷えたら氷、黒ミツなどを加えていただきます。<BR>
・くずもち:
くず粉1・水3~4の割合でくずねりを作り手早く水でぬらした流し箱
に入れます。それが冷えたらお好みの大きさに切り、きな粉をまぶして
いただきます。<BR>
・その他:
いろいろなお料理に少量加えるとトロ味が出ておいしくなります。
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